溶接ヒュームの濃度測定を依頼するには?

最終更新日:2021/02/22

測定できる機関とは?

溶接ヒュームの濃度測定は、作業環境測定ではなく、個人ばく露濃度の測定となります。法的に「作業環境測定」ではないため、作業環境測定機関以外でも測定は可能となりますが、個人ばく露濃度測定について十分な知識・経験を有する者により実施が推奨されています。
各都道府県の労働局ホームページや(公社)作業環境測定協会ホームページより、作業環境測定機関を検索できます。なお、測定対象がマンガンのため、作業環境測定機関として(金属類の分析ができる)第4号登録されている機関にご相談ください



測定依頼を相談するには?

業種によっては、金属アーク溶接等作業が異なりますので、ご相談する前に次の点について情報収集をお願いします。溶接ヒュームの濃度測定を計画する情報となります。

  • 溶接作業場所の大きさや配置(建屋のどのあたり)、天井の高さ、換気装置の有無。
  • 溶接作業の内容、頻度、従事する作業者とその人数。同時に作業する人数。
  • 溶接資材のSDS(最新のもの)、使用する部材など。
  • 使用している呼吸用保護具の型式、区分。


既存の金属アーク溶接等作業については、令和4年3月31日までに「溶接ヒュームの濃度測定」を行い、測定結果に応じて、有効な呼吸用保護具を選択し、労働者に使用させる必要があります。
なお、呼吸用保護具の装着の確認(フィットテスト)については、令和4年4月1日より義務付けられていましたが、JISの改正に合わせ、令和5年4月1日からの適用に延期されました。(令和3年1月26日 厚生労働省令第12号)
今後の運用管理について、ご不明な点がありましたら、ご相談ください。

※ リーフレット「金属アーク溶接等作業について 健康障害防止措置が義務付けられます(厚生労働省)」
屋外作業場向け屋内作業場向け