サービスQ&A


濃度基準値以下であることを確認する為の測定の頻度はどれくらいか


濃度基準値を超える場合は少なくとも6月に1回、確認測定を実施する必要があります。また、濃度基準値の2分の1程度を上回り、濃度基準値を超えない場合でも、一定の頻度で確認測定を行うことが望ましいとされています。
「一定の頻度」とは、リスクアセスメント指針に規定されるリスクアセスメントの実施時期を踏まえつつ、リスクアセスメントの結果や製造し又は取り扱う化学物質の毒性の程度等を勘案し、事業者が判断することになります。


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濃度基準値を超えていた場合はどうしたらよいのか


労働者の健康障害を防止するために、危険性または有害性のより低い物質への代替、衛生工学的対策、管理的対策、呼吸用保護具の使用という化学物質リスクアセスメント指針の優先順位に従い、リスク低減措置を実施し、濃度基準値以下としなければなりません。


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屋外作業場も濃度基準値以下とすることが義務となるのか


濃度基準値設定物質を濃度基準値以下とする義務は、屋内作業場を対象としているため、屋外作業場は対象外となります。
しかし、屋外作業場であってもリスクアセスメントを実施し、ばく露を最小限とすることが必要です。


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濃度基準値設定物質にばく露される濃度が濃度基準値以下とすることとあるが、 濃度基準値以下であることをどのように確認すればよいか


濃度基準値以下であることを確認する手段としては、必ずしも測定による必要はなく、数理モデル等を用いた評価によることができます。
その結果、労働者の呼吸域の濃度が八時間濃度基準値の2分の1程度を超えると評価された場合には、ばく露される程度が濃度基準値以下であることを確認するための測定(確認測定)を実施する必要があります。

化学物質による健康障害防止のための濃度の基準の適用等に関する技術上の指針(令和5年4月27日 技術上の指針公示第24号)


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フィットテストって何?


面体を有する呼吸用保護具は、顔面で気密を形成する方式のものですので、これらと着用者の顔との密着性が不十分だと環境中の有害物が漏れこむ原因となります。フィットテストは、この密着性(フィット)を評価する方法です。

フィットテストの主要な目的は、使用させている(又は使用させようとしている)面体の製品モデル及びサイズが着用者に適したものであるか否かを調べることです。もし不合格となった場合は、サイズの異なるもの、製品モデルが異なるもの、異なるメーカーの製品まで枠を広げ、合格する面体を探さなければなりません。



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どんな時にフィットテストが必要なの?


主に以下3つのケースで、フィットテストを実施する義務があります。

  • 屋内作業場において継続して金属アーク溶接等作業を行う作業者
    (特定化学物質障害予防規則 第38条の21)
  • 特別則に基づく作業環境測定の評価結果が第3管理区分に区分され、作業環境管理専門家が改善困難と判断した場合及び改善
    措置効果確認測定において、なお第3管理区分に区分された場合の措置として呼吸用保護具を使用する場合
    (有機則第28条の3の2、特化則第36条の3の2、粉じん則第26条の3の2、鉛則第52条の3の2)
  • リスクアセスメントに基づくリスク低減措置として呼吸用保護具を労働者に使用させる事業場
    (労働安全衛生規則第577条の2)


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どれくらいの頻度でやればいいの?


年1回、定期的に実施しなければなりません。記録は3年間保管となります。保存は紙でも電子媒体でも構いません。
また、着用者に次のような変化があった場合、面体の密着性に影響を与える可能性がありますので、フィットテストを実施しなければなりません。

  • 体重の著しい変化
  • 面体が密着する部分の傷跡、手術などによる変化
  • 歯の変化
  • 着用者の不快感


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フィットテストの発注や準備はなにが必要なの?


使用しているマスクのメーカー及び型式をお伝えください。
専用アダプターが必要な面体があり、実施まで2週間ほど準備期間をいただく場合もあります。

テスト当日は、フィットテストに使用する部屋として打合せ室や休憩室などの、比較的清潔な場所をご準備ください。
テスト前にはマスクを清潔な状態としてください。弁が汚れにより作動していなかったり、締め紐の劣化、弁やパッキンが外れているケースもあります。
※新品マスクでのテストをお勧めします。

またテストを行うマスクが不合格になる場合を想定して、複数種類のマスクの準備があると、なお良いです。


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フィットテストの定量と定性とは?


定量的フィットテストは、面体の接顔部からの漏れ量を、測定装置を用いて数値として計測する方法です。長所として、テスト時間が短いこと(短縮法を選択可能)やリアルタイムで漏れ確認ができる点があります。

定性的フィットテストは被験者の感覚(味覚や嗅覚)により、面体を着用しているときに試験物質を感じるか否かを調べる方法です。

長所として感覚で判定するため、マスクの効果を実感できる点があります。


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