呼吸用保護具の選定と使用方法は?

最終更新日:2020/11/04

呼吸用保護具の選定方法

溶接ヒュームの測定結果より、「要求防護係数」を求め、その値を上回る「指定防護係数」の呼吸用保護具を選定します。

要求防護係数とは、測定された溶接ヒューム中のマンガン濃度を基準値(0.05mg/m3)で除した値を要求防護係数といいます。

PFr = C / 0.05
※ PFr:要求防護係数  C:溶接ヒューム中のマンガン濃度

指定防護係数は、呼吸用保護具の種類に応じて定められた係数で、下表のとおりです。






※「金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場に係る溶接ヒュームの濃度の測定の方法等
(令和2年7月31日付 厚生労働省告示第286号)」より抜粋

呼吸用保護具の使用方法

呼吸用保護具が適切に装着されていることを確認する必要があります。
呼吸用保護具を使用する作業者について、1年以内ごとに1回、定期に、作業者の顔面と呼吸用保護具の面体との密着の程度を示す係数(フィットファクタ)を求め、呼吸用保護具の種類に応じた「要求フィットファクタ」を上回っていることを確認します。
フィットファクタは、呼吸用保護具の外側と内側の測定対象物質の濃度比となります。

FF=Cout / Cin
※ FF:フィットファクタ
  Cout:呼吸用保護具の外側の測定対象物質の濃度
  Cin:呼吸用保護具の内側の測定対象物質の濃度

要求フィットファクタは、全面体の呼吸用保護具は500、半面体の呼吸用保護具は100とされています。


既存の金属アーク溶接等作業については、令和4年3月31日までに「溶接ヒュームの濃度測定」を行い、測定結果に応じて、有効な呼吸用保護具を選択し、労働者に使用させる必要があります。
なお、呼吸用保護具の装着の確認(フィットテスト)については、令和4年4月1日より義務付けられていましたが、JISの改正に合わせ、令和5年4月1日からの施行に延期されることが検討されています。(令和2年11月2日 パブリックコメント意見募集より)
今後の運用管理について、ご不明な点がありましたら、ご相談ください。

※ リーフレット「金属アーク溶接等作業について 健康障害防止措置が義務付けられます(厚生労働省)」
屋外作業場向け屋内作業場向け