リスクアセスメントの結果に基づく措置とは?

最終更新日:2022/12/07

リスクアセスメントの結果に基づき、労働者が対象物質にばく露される濃度の低減措置を行います。
具体的には次のことを行います。

  1. 対象物質の使用を取りやめ、他の危険有害性の低い物質に変更する
  2. 発散源を密閉する設備、局所排気装置や全体換気装置を設置及び稼働(工学的対策)
  3. 作業方法の改善(管理的対策)
  4. 有効な呼吸用保護具の使用

低減措置としては、1番の対象物質の使用を取りやめることが最も効果がありますが、事業活動を行う上で、危険有害性の低い物質に切り替えることも効果があります。
4番の有効な呼吸用保護具は、1から3までの措置ができない場合の最終的な手段です。

また、リスクアセスメント対象物質のうち、一部の物質には濃度基準値が設けられます。
事業者はこれらの物質の製造又は取り扱う業務を屋内作業場で行う場合には当該業務に従事する労働者のばく露濃度を濃度基準値以下とする義務があります。

なお、リスクアセスメントの結果に基づく措置について、以下のことが義務付けられました。
  • 労働者がばく露される濃度の低減措置に対し、関係労働者の意見を聴くための機会を設ける
  • 労働者がばく露される程度を濃度基準値以下にする措置に対し、関係労働者の意見を聴くための機会を設ける
  • 2つの措置の状況について、1年を超えない期間ごとに1回、定期に、記録を作成し、保存すること。
  • 従事する労働者に周知させること