鋳物工場における臭いの原因調査


鋳込時に発生するにおいの原因を特定したい!

  • 鋳込時に発生するにおいの原因を特定したい!
  • 相談内容
    鋳物工場で、鋳込時ににおいが発生する為、原因を特定したい。
    悪臭防止法の基準は満たしているが、なんか臭う。
    使用する製品による違いがあるかを確認したい。


    問題点
    におい物質は閾値が低いものも多く、GC-MS分析では特定できない可能性もある。GC-MS同定では、濃度まで分からない。



鋳込時に発生するにおいの原因を特定したい!サンキョウ-エンビックスの
臭気調査


発生源の特定・現状分析など
悪臭防止法では22物質しか定められていない為、臭い原因が未知物質の場合は分からない。

提案
  • 臭気調査
  • 吹き出し上
    GC-MSを用いることで、MSのライブラリーとの比較により未知物質
    の同定を行うことが出来る
    吹き出し下


原因調査の結果
  • 嗅覚閾値の低い物質のピークが確認出来た
    鋳込時に採取した試料を捕集管に吸着し、GC-SM(ATD)を用いて同定を行った。
    結果、嗅覚閾値の低いイソブチルアルデヒドやアクリル酸エチル等のピークが確認出来た。

    ※嗅覚閾値とは、においを感知できる最小濃度のこと。
  • 臭気調査


  • 結論
  • 材料の見直しを検討いただきました。


今回使用した分析装置


  • 臭気調査で使用した分析装置
  • ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)

    GC-MSは、試料から出たガスを成分ごとに分離するGC部と、分離した成分を同定(種類を決定)し、定量(成分量を決定)するMS部が組み合わさった装置で、未知の物質の同定・定量が可能です。




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