局所排気装置の設置
2018/11/07
お悩み解決実績
最終更新日:2019/01/10
作業環境測定を実施し、局所排気装置を設置したい!
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相談内容労働基準監督署の立ち入りで、作業環境測定の未実施や局所排気装置の未設置などについて指摘を受けた。対応できないか。
規模工場建屋内全域(約250㎡)で有機溶剤を使用したアクリルの接着作業や払拭作業を行っている。
問題点工場内全域で作業を行っているため、1ヵ所に局所排気装置を設置しても有害物の発散抑制には不十分。しかし、工場内の広範囲をプッシュプル換気装置でカバーするには費用がかかりすぎる。
外付け式局所排気装置として、複数の吸引ダクトを作業エリアの広範囲に設置することを考えたが、外付け式は労基署の認可を受け難い。
サンキョウ-エンビックスの
有害物対策
発生源の特定
現状の作業環境測定結果より、工場内の全域で低濃度ながら有害物が検出された。さらに、接着作業を行う作業者位置では高濃度の有害物が検出され、健康に悪影響が出る可能性がある。速やかな、作業環境改善措置が必要であった。
作業環境測定
作業環境測定は速やかに実施。局所排気装置設置は当社だけでは対応できない。設計→労働基準監督署への届出書類の作成→施工工事の流れで、協力会社と一緒に取組むこととした。
有害物対策の提案
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・接着作業エリアを集約する。
・集約した接着作業エリアに囲い式局所排気装置を設置することで、
装置は一つでも有害物を効果的に吸引、排気できる
- 作業方法の見直しをした上で、一ヶ所に囲い式局所排気装置を設置する方法を提案。現状、工場内のいたるところで行っている接着作業を、ある程度集約し、接着作業エリアを作る。このエリアに局所排気装置を設置することで、装置は一つでも有害物を効果的に吸引、排気できると考えた。
作業方法の見直しは、工場内に製作品を並べて人が動いていたが、作業台にキャスターをつけて製作品を動かすことで、接着作業を囲い式フード内で行うことができるようになる。こうすることで、作業エリアの集約を図った。
設置する局所排気装置は1台なので、費用を抑えることができる。
実施結果
- 見直された作業方法については、すべての作業者に定着
できた。
試作フードで実験した結果、有害物が十分に吸収されて
おり、作業場所における有害物濃度が大幅に低下した。
本結果より、正式にフードを製作し、環境改善を完了した。
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