工場におけるボイラ騒音対策
2017/07/12
お悩み解決実績
最終更新日:2019/12/07
ボイラ音の騒音をなんとかしたい!
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相談内容近隣住民から、「ボイラの音がうるさい」と苦情があった為、対策したい。
問題点ボイラ室が工場敷地境界のすぐ近くにあり、苦情のあった民家との距離が近い。音の発生源として、ボイラ稼動による機械音、煙突の振動音、共鳴音など様々な要因が考えられる。
サンキョウ-エンビックスの
騒音対策
発生源の特定
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音を発生源別に確認するために、民家敷地境界で2Fを想定した高さ4.5mと、1Fを想定した高さ1.6mの位置で測定を実施しました。
また工場敷地境界の煙突頂上部(高さ5.4m)、煙突垂直部(高さ3.4m)、ボイラ室壁面部(高さ1.5m)の位置で測定を実施しました。
その結果、工場敷地境界の煙突頂上部と煙突垂直部で67dBとなり、規制基準値の65dBを超過していることが分かりました。また民家敷地境界測定中には、煙突頂上部からの音が大きく感じられました。これらのことより、下記の騒音対策を提案しました。
民家敷地境界 | 測定位置(地上高) | 騒音値(dB) |
---|---|---|
民家敷地境界 | 2F高さ(4.5m) | 62 |
1F高さ(1.6m) | 62 | |
工場敷地境界 | 煙突頂上部(5.4m) | 67 |
煙突垂直部(3.4m) | 67 | |
ボイラ室壁面部(1.5m) | 65 |
民家敷地境界
測定位置(地上高):2F高さ(4.5m)
騒音値(dB):62
騒音値(dB):62
測定位置(地上高):1F高さ(1.6m)
騒音値(dB):62
騒音値(dB):62
工場敷地境界
測定位置(地上高):煙突頂上部(5.4m)
騒音値(dB):67
騒音値(dB):67
測定位置(地上高):煙突垂直部(3.4m)
騒音値(dB):67
騒音値(dB):67
測定位置(地上高):ボイラ室壁面部(1.5m)
騒音値(dB):66
騒音値(dB):66
騒音対策の提案
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・煙突の構造を変更し、煙突頂上部(排出口)を敷地境界から離す。
・煙突に吸音材を取り付け、騒音を軽減する。
騒音対策実施の結果
騒音測定値は61dBに低減させることができ、規制基準値を満足することができました。
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煙突の排出口を敷地境界から離し、吸音材を取り付ける工事を施工しました。その結果、民家側の2F高さで53dBまで低減することが出来ました。
また工場敷地境界における騒音測定値は61dBに低減させることができ、規制基準値を満足することができました。
音の反響、伝搬等を考慮して排出口の形状を変更することで、騒音対策が出来た事例です。
騒音・振動測定詳細はコチラ