塗装(塗膜)に有害物が含まれると聞いた事があります。どのような有害物が含まれるのですか?

最終更新日:2019/10/30

PCB、鉛、クロムなどの有害物が含まれる可能性があります。

(PCBについて)
PCBについては、平成30年11月28日に環境省から「高濃度ポリ塩化ビフェニル含有塗膜の調査について」と通知が発せされております。
その中でPCBを可塑剤として使用した塗料(塩化ゴム系塗料)が製造されていた事が記されております。PCB含有塗料の製造期間は昭和41年(1966年)から昭和47年(1972年)1月までです。
PCB含有塗料が使用された可能性がある施設としては次の施設が列挙されています。
 ・鋼製橋梁 ・洞門 ・排水機場の鋼構造物 ・鋼製タンク ・水門、鉄管 ・船舶

(鉛、クロムについて)
鉛、クロムについては、平成26年5月30日に厚生省から「鉛等有害物を含有する塗料の
剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について」と通知が発せされて
おります。
その中で一般に錆止め等の目的で鉛やクロムを含有する塗料があり、必要なばく露防止対策を行う必要があるとされています。日本塗料工業会によれば、1996年に「塗料の鉛リスクリダクションに関わる日本塗料工業会宣言」を公表し、鉛含有塗料の廃止を進められ、2016年までに
1品目を残して廃止されています。PCBに比べ、使用されいた年代が広くなっています。

(その他の有害物質)
その他の有害物として、硫化水銀(朱)が赤の顔料で使用されていたことや、原料にコールタールを使用するタールエポキシ樹脂などもあります。

(外部リンク)
「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について