鋳物工場における臭いの原因調査
2019/01/10
お悩み解決実績
鋳込時に発生するにおいの原因を特定したい!
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相談内容鋳物工場で、鋳込時ににおいが発生する為、原因を特定したい。
悪臭防止法の基準は満たしているが、なんか臭う。
使用する製品による違いがあるかを確認したい。
問題点におい物質は閾値が低いものも多く、GC-MS分析では特定できない可能性もある。GC-MS同定では、濃度まで分からない。
サンキョウ-エンビックスの
臭気調査
発生源の特定・現状分析など
悪臭防止法では22物質しか定められていない為、臭い原因が未知物質の場合は分からない。
提案
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GC-MSを用いることで、MSのライブラリーとの比較により未知物質
の同定を行うことが出来る
原因調査の結果
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嗅覚閾値の低い物質のピークが確認出来た鋳込時に採取した試料を捕集管に吸着し、GC-SM(ATD)を用いて同定を行った。
結果、嗅覚閾値の低いイソブチルアルデヒドやアクリル酸エチル等のピークが確認出来た。
※嗅覚閾値とは、においを感知できる最小濃度のこと。
- 結論
- 材料の見直しを検討いただきました。
今回使用した分析装置
- ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)
GC-MSは、試料から出たガスを成分ごとに分離するGC部と、分離した成分を同定(種類を決定)し、定量(成分量を決定)するMS部が組み合わさった装置で、未知の物質の同定・定量が可能です。
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