TBT条約って何?
最終更新日:2017/09/01
TBT条約とは、TBT(トリブチルスズ)等を含む有機スズ系船舶用塗料は、海洋生物へ悪影響を与えるといわれています。
そこで、国際海事機関(IMO)によるTBT船底塗料禁止条約が2001年10月5日採択されました。
本条約では、
(1)2003年1月1日以降は、TBT船舶用塗料の新たな塗布を禁止。
(2)2008年1月1日以降は、既に塗布されているTBT船舶用塗料を船体から完全除去するか、同塗料が海水へ溶出しないよう塗膜を塗布することとなりました。
本条約は、25カ国以上が批准し、かつそれらの国の商船トン数の合計が世界の商船総トン数の25%以上となった日から12ヶ月後に発効します。
なお、日本国内では、TBT塗料・TPT塗料の製造・使用が諸外国に較べても早い時期に停止されていました。
そうした背景のもと、TBT条約の採択について日本などが提案し、条約採択のための国際会議が開催されることになったという経緯があります。