マテリアルフローコスト会計(MFCA)とは?
マテリアルフローコスト(MFCA)は、『マテリアル(原材料、資材)のロスを物量とコストで“見える化”する』手法として、マテリアルロス削減の取り組みに効果が大きいと高く評価され、ここ数年、急速に普及を始めています。マテリアルロスの削減は、その使用量、購入量を削減し、原材料費低減に直結するだけでなく、資源効率を高める等の環境負荷低減の取り組みになります。このようにMFCAは、企業に経済効率向上(コストダウン)と環境(資源)効率向上を同時にもたらします。
マテリアルフローコスト会計を導入する目的は何ですか?
廃棄物の発生量を削減することが直接的な目的です。MFCAを導入するとマテリアルの使用量も産廃の処理量も少なくなります。環境負荷を低減しながら、同時にコストダウンになるのです。マテリアルフローコスト会計にある、“負の製品(コスト)”という分かりやすい概念のロスをゼロにするという究極の理想状態に近づけることを狙いにしています。
MFCAで出てくる『正の製品』、『負の製品』とは何ですか?
MFCAでは、製品を2つに、つまりお客様(後工程も含む)に届ける『正の製品』と、製造過程で発生する廃棄物等の『負の製品』を作っていると考えます。『負の製品』はロスなのでここに改善の可能性が見出されてきます。
MFCAから何が分かりますか?
MFCA計算により負の製品コストの量(原単位)・金額およびその発生工程・箇所を特定します。