赤土流出って何?

最終更新日:2017/09/01

赤土流出とは、沖縄や奄美諸島、小笠原等のサンゴ礁域で降雨により土壌が浸食されて海域に流出することです。
これらのサンゴ礁域の土壌は赤色や暗赤色の成分が多いため赤土と呼ばれています。
裸地状態になった開発工事現場や農用地が主な流出源です。
サンゴ礁域に流入する赤土は海水中の懸濁粒子となり、サンゴの体組織に摩擦による損傷を与えたり光の透過を妨げてサンゴと共生している藻類の光合成を妨げたりして、サンゴの生育に影響を与えます。
また、サンゴは体表に堆積した堆積粒子を除去するために粘液を分泌することによっても多くのエネルギーを消費します。
堆積の程度によっては代謝が阻害されて死亡することもあります。